眼鏡スイッチ

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「ヤバい、こんな気持ちいいキス、初めて」 ちゅっ、ちゅっ、額に、瞼に、耳に瀧村くんの口づけは落ち続ける。 ……けど。 「た、瀧村、くん」 「なに?」 ダメ、耳元で喋んないで! さらに腰砕けになっちゃうから! 「ま、……待てっ!」 ぴたっ、瀧村くんの動きが止まる。 必死で腕の中から抜け出ると、きゅぅんって鳴き声が聞こえてきそうな声でうなだれてた。 「ここ、会社! まだ、仕事中! わかった?」 「……うん」 いや、そんな上目遣いで窺われたってね?
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