第1章

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良く晴れた早朝。 ブレザーに袖を通し学校に行く準備も整った。 『それじゃあ。行ってくるね。』 『行ってらっしゃい。』 母親が見送る。 白夜光は学校に向かった。 耳にかかる黒髪、ブラウンの透き通った瞳、シャープな輪郭 誰が見ても美形だというだろう。 俺の名は『白夜光』。 清々しい朝の空気の中歩いている。 『おはよう!』 挨拶され友達に肩叩きされる。 肩叩きには相手に落ちてほしいという念が 込められている。この世界は常に戦いなのだ。 白夜光は肩を払う。 北条高校と書かれた校門に入る。 明美が友達と話している。 ロングヘアーで愛嬌のある 中学時代からの友達だ。 『おはよう!』 挨拶してきた。 『おはよう。』 挨拶を返す。 『容姿端麗。頭脳明晰。運動神経抜群くん! 今日小テストがあるけど満点取りそうね!』 『ああ。今日のテストは勉強しなくても大丈夫だ。』 『流石ぁ。じゃあ。満点取れなかったらデートして パンケーキ奢って!』 『ああ。』 『あ、あっさりと承諾した…。 じゃあ。約束したわよ!』 明美は友達と去っていった。
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