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目を開け周りを見回す。
『誰だったんだろう。』
でも誰がしていたかはさっぱりわからない。
『どうしたの?』
明美が視界に入ってきた。
『さっきのテストどうだった?デートできそう?』
嬉しそうに聞いてくる。
『さっきのテストは完璧だった。残念ながら
デートはできない。』
『そうなの?私、今回のテストちょっと心配なの。
良かったら勉強教えてほしいな。』
明美はウインクをして光にねだる。
『悪いけどまた今度ね。』
『光くんていつもクールで人を近づけない雰囲気があるから
敵も多いよね。みんなと仲良くした方がいいよ。』
『余計なおせっかい言わないでいいよ。』
『でもイケメンだから女の子の人気は高いよ。男子はわからないけど。
でも男で嫉妬するなんて嫌らしいよね。』
明美は困った顔をしている。
『俺だって男友達はいるよ。』
『でも光くんのことを敵視する男子もいるよ。』
『誰にも好かれることは無理だろ。』
『それはそうかもしれないけどー。』
『俺はお前の味方だぜ!』
親友の葛城雄太がやってきた。
雄太は小学生のころからの付き合いで気心の知れた仲だ。
ルックスは光には劣るがなかなかのイケメンだ。
『今日お前のうちに行ってもいいだろー。』
『すまん。今日はやることがあるんだ。』
『そうか。残念だな。今度行くからな。』
午後の授業が始まった。
何事もなく午後の授業も終わり帰る時間になった。
『それじゃ。光。』
『じゃあな。』
光はうちに帰った。
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