第1章

4/27
前へ
/27ページ
次へ
目を開け周りを見回す。 『誰だったんだろう。』 でも誰がしていたかはさっぱりわからない。 『どうしたの?』 明美が視界に入ってきた。 『さっきのテストどうだった?デートできそう?』 嬉しそうに聞いてくる。 『さっきのテストは完璧だった。残念ながら デートはできない。』 『そうなの?私、今回のテストちょっと心配なの。 良かったら勉強教えてほしいな。』 明美はウインクをして光にねだる。 『悪いけどまた今度ね。』 『光くんていつもクールで人を近づけない雰囲気があるから 敵も多いよね。みんなと仲良くした方がいいよ。』 『余計なおせっかい言わないでいいよ。』 『でもイケメンだから女の子の人気は高いよ。男子はわからないけど。 でも男で嫉妬するなんて嫌らしいよね。』 明美は困った顔をしている。 『俺だって男友達はいるよ。』 『でも光くんのことを敵視する男子もいるよ。』 『誰にも好かれることは無理だろ。』 『それはそうかもしれないけどー。』 『俺はお前の味方だぜ!』 親友の葛城雄太がやってきた。 雄太は小学生のころからの付き合いで気心の知れた仲だ。 ルックスは光には劣るがなかなかのイケメンだ。 『今日お前のうちに行ってもいいだろー。』 『すまん。今日はやることがあるんだ。』 『そうか。残念だな。今度行くからな。』 午後の授業が始まった。 何事もなく午後の授業も終わり帰る時間になった。 『それじゃ。光。』 『じゃあな。』 光はうちに帰った。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加