5  虹を超えて(続き)

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人生において、どこに、どんなきっかけが落ちていて 拾う気もないのに、それに躓いて、引っ掛かってしまうことがあるとも 限らない。 しかもそんな時には。決まって良くも悪くも「タイミング」というものが 合ってしまうもの。 そしてこの日、私が引っ掛かってしまったきっかけは、 ほんの小さな好奇心だった。 今回の仕事は、彼との結婚が進むバタバタする中で仕上げた割には いつも以上に出来が良かったらしい。 お蔭で、校閲された最初のゲラも赤入れも少なく、 打ち合わせも、いつもより遥かに短く済んだ。
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