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次の日の土曜日。
青山は昨夜、依頼人に電話をして会う約束を取り付けていた。
依頼人の家はJR博多駅から2駅乗り、そこから徒歩10分くらいの所にあった。
朱色のマンションで8階建てだった。
エントランスにいき、602号室のインターホンを押す。
程無くして、依頼人の母親が出た。
「昨夜お電話した株式会社アシスト・ワンの青山ですが 」
「ああ、お待ちしてました。すぐ開けます。」
目の前の自動ドアが空いた。
エレベーターに乗り、6階のボタンを押す。
このマンションは建てられたばかりなのか、きれいだった。
外観もそうだったが、見た感じ中の壁や天井もきれいだし、床も汚れが見当たらない。
住むんだったらアパートよりマンションの方がいいな、と青山はどうでもいいことを考えていた。
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