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そして、以前に聞いたことがあるんですよね。
下手な方言ほど、ご当地の方に耳障りなものはないって――。
それでも、彼らのその後編を書くならば、
どうあっても田村のいる大阪の描写なしには無理だろう。
だったらと、
テレビの中のお笑いタレントの言葉を少しずつ引っ張ろうか、とか。
標準語で書いたセリフを、誰かに大阪弁に直してもらえないだろうか、とか。
アレコレ画策はしてみたものの、どれもがあまり上手くいかず、
この二人のその後は書けないかなと思っておりました。
ところが先日、ふと気付いたんですよね。
恐らく田村ならば、美沙を大阪に呼ぶよりも
積極的に自らこっちに戻ってくるだろう。
それに、美沙のことを想っている田村を描くならば、
大阪弁は要らないかなと。
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