「薔薇色のマドンナ」シリーズ あとがき

本編・続編のあとがき

それに気付いた頃に、あるニュースを目にしました。

なんでも、あのホンダで営業マンとして
三十年間、世界中で車を売って来た方が、
定年を数年後に控え、国内勤務になられてみたら
ご自分は、結婚生活の大半を家族と過ごしていなかったことに
気付かれたそうです。

でも、既にお子様たちは大きくなって、巣立たれた後。

夫婦の時間はまだこれからがあっても、もう子育てはできない。

そんな時に、地域の保育園がシニアボランティアを募集されていて、
それならばと早期退職されて、今は、ボランティアをしながら
保育士合格を目指されていると。

それを見た途端、私の中で田村のその後が動きだしました。