第1章

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黒い制服を着て正面に髑髏のマークがついた制帽の男が、マイクを握り整列している者達に話しかけて来た。 「お前達はここで労働について貰う、だか、お前達は汚すぎる。 このまま宿舎に入れる訳にはいかないから、シャワーを浴びさせてやる、ありがたく思え。 では、服を脱げ! シャワーを浴びたあと新しい服を支給してやる。 早くしろ!」 服を脱ぐことを躊躇する者に容赦なく鞭が振る舞われ、犬がけしかけられる。 整列させられ服を脱ぐことを強要された老若男女は、寒さと不安から身体を震わせた。 「シャワー室まで走れ!」 震えている数百人の老若男女は、シャワー室に向けて走らされる。 シャワー室に押し込められた者達は、不安そうに上を見上げ、お湯? 水? が落ちて来るのを待つ。 天井の数カ所が突然開き、煙を吐き出す缶が数個ずつ放り込まれる。 煙を吸ったシャワー室にいた者全員が、喉を抑えかきむしりのた打ち回って、死んだ。
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