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保坂係長からは数ヶ月前から度々食事などに誘われていた。
けれど、私にはまったくその気がないのでその誘いを一度も受けたことはない。
「前にちゃんとお断りしたはずです」
私はそれでも離さない彼の腕を掴みながら自分の身体を大きく揺さぶった。
「別に本気で断ったわけじゃないだろ?」
彼の言い分に聞いて呆れた。
そして、そのせいで一瞬身体から力が抜けて抵抗まで緩まってしまった。
すると、その隙をついて保坂係長の手が胸元に滑り込んできた。
彼の腕を振り払う間もなく、その手は私の胸を鷲掴みにして、彼は乱した息を私の首筋に吹きかけた。
「ここなら誰も来ないだろ」
荒々しい息を吐き出した彼は既に理性の半分は無くし、
興奮した彼の身体の一部が大きく変化して私の後ろから強く押しつけられた。
こういう時は、こちらが無反応であればあるほど相手はプライドを傷付けられる。
私は直立したまま思い切り彼を睨んだ。
「……したいだけならそういう店があるでしょう?」
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