一夜

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二人の間に決して居心地の悪くない沈黙が流れる。 そんなことはあるはずないのに、 住む世界が違う彼からは 私と同じ匂いがした。 もしかしたら、 そう思いたかっただけなのかもしれない。 だけど、その時は確かに 私たちは同じ空気に包まれていた。
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