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その日から私は彼のことが頭から離れなかった。
何でもない、一夜の出来事……
夢でも見てたんだって、
何度も言い聞かせていたのに、
カラダに残る彼の温もりが
何でもなかったことには
してくれなかった。
一人でベッドに寝転ぶと
あの時には聞こえなかったベッドの軋む音が聞こえてきそうで、
私は一人で何度も寝返りを打ち、
なかなか寝つくことができなかった。
やっと眠りに落ちる頃には
私は自分で自分の身体を抱きしめていた。
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