足りない酸素
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「欲しいもの、他にはないの?」 少し間を空けたところで彼が言った。 「うん……。ないよ」 私は本当に欲しいものは口にしなかった。 それは…… 夢見ることも、 頑張ることも、 許されないものだから。
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