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「うん……。上手くいってる」
菜々美のその一言に一応の安堵はしたものの、声のトーンが腑に落ちなかった。
「じゃあ、文句ないじゃない。何か心配なの?」
じれったくなった私は自ら切り出してしまった。
「……うん。ちょっと相談」
「何なの?」
奥歯にものが挟まったような菜々美の言い方に、私はせっかちに聞き返した。
「来週、日曜と月曜で連休になるから、お姉ちゃんのところ行ってもいい?」
「え? あ、うん。別にいいけど」
突然は話題を変えられ、気持ちを整理できないまま私はカレンダーを探した。
けれど、日程を確かめたものの、私に予定など滅多に入らない。
「じゃあさ、会って話す。お姉ちゃんと会うのも久しぶりだもんね。いつぶりだっけ? ゴールデンウィークは休めなかったから……その前、四月くらいかな?」
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