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「無理してんじゃねーの? 絶対痩せたし。だって、ちっちゃくなったもん」
彼は布団の中で私の胸を撫でた。
「え、嘘?」
私はギョッとして彼の手の上に自分の手のひらを乗せた。
「う、そ」
ガクちゃんは笑って私に頬擦りするようにキスをした。
「ちょっと。そういう冗談にならない冗談はやめてよね」
私が唇を尖らせると、彼はクスクス笑う。
「そんなに気にしてんの?」
「してるよ。……これ以上小さくなったら洒落になんない」
「俺はカコのならどんなのだって好きだけどなぁ」
彼の手が妖しく動く。
「ガクちゃんっ」
私は彼の手の甲を叩いて動きを止めた。
「スーパー行かなきゃ、冷蔵庫の中、ホントに空なの。ガクちゃん寝てていいから待ってて」
私が彼の手をどけてベッドから抜け出そうとすると、彼も上半身を起こした。
「俺も行く」
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