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「久しぶりに焼きそばは?」
「焼きそばでいいの?」
彼の安上がりなリクエストに思わず聞き返した。
「いい、いい。ソース濃い目のやつ」
「了解」
私が微笑むと、彼は子供みたいにはしゃいで買い物のカートを押し始めた。
野菜コーナーで野菜を見繕い、精肉コーナーへ移動する。
私が焼きそば用の豚バラ肉を選んでいる間に、彼は「ビール買ってくる」と言って私から離れた。
「唐揚げにしようかな? ね、からあげ好きでしょ?」
ふと、そんな声が耳に入ってきた。
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