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翌日の放課後。
四人は再び集まった。
「聞いてきたか?」
リョウの言葉に三人が頷く。
「そいじゃまー、言い出しっぺのラヴくんからどぞどぞー」
ハヅキのあだ名呼びに、舌打ちをしながらリョウが睨む。
しかし、ハヅキが言い直す気が無いのを見て取ると、諦めたようにため息を吐きながら家で調べた伝説について話し始めた。
「オレが調べたのは『安達ヶ原の鬼婆伝説』だな」
「結局調べたのは鬼婆なんだ」
ミホリの言葉にリョウは頷く。
「鬼婆は山姥の別名とからしいからな。まぁ、その関連になるかと思ってさ」
「へー。どんな話なの?」
「悲しい話だよ。鬼婆の名前は今は『黒塚』って言うらしいんだけどな。黒塚はその鬼婆が供養されてる塚の名前らしいから、もともとはそんな名前じゃなかったらしい」
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