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17.書籍「ナガサキ インサイドガイド」
2010年第一刷、講談社刊。企画・製作ナガサキベイデザインセンター。価格1,905円+税。
厚みが3cmある上質紙の本です。読む時は机の上に乗せてゆったりと読まないと腕が疲れます。とにかく重いです。
この本は、その名の通り長崎市について書かれています。副題は『長崎を知る77のキーワード』、歴史から地理、名物、行事などがぎちぎちに詰め込まれています。
写真も、昔の貴重なものが惜しげもなく載っています。
この本の優れているところは、例えば第一章はトーマス・B・グラバーについて。そこから索引として、息子の倉場富三郎、グラバーがイギリスへ密航させた『長州ファイブ』、五代友厚、ビール業、小菅修船場、ウィリアム・オルトなどへと関連章へと読み進められることです。
そして、すべてがドラマティックに書かれています。
坂本龍馬の辿った道、岩崎弥太郎の活躍、隠れキリシタンの悲劇にはぞくぞくします。
小説を書く上のヒントが満載かも。こんなに濃い本は久しぶりです。
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