24.施設「長崎市旧香港上海銀行記念館」

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24.施設「長崎市旧香港上海銀行記念館」

元々の香港上海銀行は、イギリスの金融グループHSBCホールディングス傘下の銀行です。現在も香港に本店を置き、香港ドル発券銀行の一つでもあります。 この長崎にある旧香港上海銀行の設計は、下田菊太郎です。1904年(明治37年)に建てられ、営業はわずか27年間でした。 台湾・広東地方によく見られる騎楼と呼ばれるアーケード状の1階。中に入ると、L字型になったカウンターがあります。 天井は白い漆喰、シンプルなシャンデリアが下がっています。床は磨かれた板張り、2階へと続く壁は緑、階段には赤絨毯が敷かれています。 木製の階段手すり、窓枠など、おそらく今では造ることができない贅をこらしたものとなっています。 建築界の異端児と言われた下田菊太郎の残した建築物で、唯一残っているものです。1989年に国の重要文化財に指定されています。 さすが昔の建物、重厚な美しさを感じます。建築の美しさというものは、造形美もさることながら、機能美も備えて完成されるものかと思います。 image=504139617.jpg
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