魂の動き有りて、響く代物在り。

第１話・呪われる腕輪

風間の好みは、俺の女のような娘だ。と勘違いされているような気配すら感じる。

そうだな、そんな俺の女の姿の特徴を言おう。

髪の毛は少し脱色した栗色（地毛）。童顔なロリフェイスに、アシンメトリー（左右非対称）のセミロングタイプだ。

……そうだな、胸は……うぅん、有るのかなぁ？妹のゆず、よりは無いんだけど……よく判らん。男目線で言えば、ある。おっきい部類だ。

……あまり言うほどでは無いか。普通なら服装で趣味や志向が判るだろうけど、俺は男だ。

男用、女用と着替えたりするのが面倒なので呪われてからは男女兼用の服が増えたな。

仕方無いだろ、突然過ぎていちいち対処出来ないんだから。

腕輪の事は風間にも話したが「よく知らん」と言われてからは、ケンの言っている事が本当に正しかったのか？なんて真偽は求めていない。

この腕輪で今の呪いに掛かった事だけが、身をもって体感できる真実だと思っている。