第4話・呪われた妹?!

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俺の家の妹・ゆずがこの頃少し変だ。どうしたのやら? お庭で遊ぼ……なんて(いい歳なので)言わないが、毎日見ている家族だからこそ分かる変化だ。 家の夜飯は父さんが会社から帰ってくる、夜8時頃からが普通になる。皆星学園中等部2年のゆずは、部活が終わって家に戻った後に夜飯を作り始める。 (足りない場合には近くのスーパーに買い物にも行く) 朝飯と夜飯は必ず、家族全員が揃っていただくのが我が家の当たり前になる。父さんは週に1~2回くらいの割合で母さんが入院する病院に面会に行き、週末前の金曜日には「花金(古い)」の名残で会社の同僚や先輩に誘われて飲み会に行く事もある。 夜飯は俺の家族が、学校であった事、現在の悩みからどーでもいい事まで話せる、家族の団欒(だんらん)の時間になる。 妹の、最初に気付いた変化は「味」だった。 なんて言うか、ウマイ。 ゆずが初めて台所に立ったのが小学校5年生の時。それから僅か3年程しか経っていない。
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