第4話・呪われた妹?!

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そうだ。こんな事もあった。 父さんはいわゆる【風呂敷残業】と呼ばれる「会社で残業させると残業代が発生するので、家に持ち帰って仕事をする」事が時おりある。 近年は「ブラック企業」などと言って、劣悪な企業が取り立たされる事もあるが、父さんが勤めている企業は極めて優良な部類に属している。 ただ「中間管理職」で働いている都合で、部下の尻拭い、上司に言われた仕事等を任されるなかなか辛い立場にある。 が、母さんの事で融通を効かせて貰っている関係であまり大きな声では言えない。「ギブアンドテイク(持ちつ持たれつ)だよ」と言っている。 そんな、ある日の夜の事だ。 夕食を済まして、ゆずは皿洗い等の片付けを。俺はなんとなく気になったドラマを観ていた。部屋にテレビが無いので、居間で観ていた。 「お父さん、またコーヒー?」 「どーしても、明日までに片付けないといけない仕事がね……ハハ。うん、お風呂は先に入っていいよ」 父さんは大事な仕事があると、決まってコーヒーを飲む習慣がある。俺たち家族の為に頑張っているので、心配しつつも心で応援している。
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