魂の動き有りて、響く代物在り。

第４話・呪われた妹？！

「気を付けるよ……ハハ」と言って苦笑いするのが関の山な父さん。後で（LINEは出来ないので）メールで「ゆずは賢くなったな」と娘の成長ぶりに驚きを隠せない様子を見せていた。俺もびっくりだし。

一通り片付けが終わった所でゆずの声がする。

「お兄ちゃん～お風呂はー？」

「んー？今、ドラマ観ているから10時からにするわ」

宿題や明日の準備は夕飯前に済ましており、後は風呂入って寝るだけの状態にしてある。ドラマやゴールデンタイム（夜６時～10時代）の時間を外れた番組を観る時は、事前に済ませて備えておく。

あ、風間に言ったら羨ましがられるカモしれないが、育ってきた都合でゆずは昔から俺の事を「お兄ちゃん」と呼ぶ。

妹好きだが実際に妹が居ない、妹スキーの人からすれば漫画のように思われるカモしれないが、そんな事を言う遥か昔からそうだったので、全然特別な気はしない。

俺からすれば、むしろ「お兄ちゃんLOVEな妹」の方がフィクションだなぁ……と思うよ。マジで。