魂の動き有りて、響く代物在り。

第４話・呪われた妹？！

俺たちの母さんは、タバコとは関係なく元々体が弱い方で、聞いた話では「子供を二人産んだだけでも奇跡に近い」と医者から言われたらしい。

お腹の中には「三人目」も居た時に、医者からストップをかけられ泣く泣く堕ろした……と父さんから聞かされた事がある。

今では回復の兆しを見せているようだが、それでも日常生活の中で体調を崩す事もあった……らしい。俺はまだ物心もつかないような年頃だったので、母さんと撮った写真のみが唯一の証拠と言える。

「ハハ……厳しいなぁ、ゆずは……」

あまりゆずに反論すると、火に油を注いでしまうと悟っているのか、大人の交わしで誤魔化す。

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他にも思い出したついでに気が付いた事があった。

また別の日の事になる。

「ん？どうした、そんなに本を積み上げて」

夕飯の準備を済ませて、父さんの帰りを待っている時の事だった。と記憶している。テレビは、まぁ、いつものアレ。俺は何気無くテレビを観ていたが、ゆずはテレビを観ずに読書をしているようだ。