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「お父さんが帰ってくるまでに読もうと思って」
と軽々しく言ってのけていたが、そう言う量ではない。どう見ても一冊や二冊ではなく、五冊はある。
頁(ページ)的にも200~300頁は余裕だ。
ハードカバーもあれば、文庫本もあり、名前を見れば分かるくらいの小説だと言える。漫画とかの類いではない。
「調べものか何かしてるのか?」
「違うよ。読みたくなったから借りてきた」
「父さんが帰ってくるまでって、読めないだろ」
「読める読める。昨日も8冊ぐらい読んだし」
「8頁の間違いじゃねぇの?(笑」
「あー、わたしの事バカにしてるでしょ?!」
「ぉぃぉぃ、誰かさん(風間とか)と違うんだからそんなに読まなくてもいいだろ」
「本当に読めるったら、読めるのっ!」
あのねぇ……俺でも父さんが帰ってくる8時まで一時間程度はあるとしても、10頁ぐらいがいいとこだよ?
「絵だけ(笑)か?」
「もーっ!(ノ-_-)ノ」
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