第4話・呪われた妹?!

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そんな会話の後に、番組が適度に面白くなってきたのでゆずに構わずに観ていた。次のCMに入った時に再び、ゆずの方に目をやる。 めくり……めくり……めくり……めくり……めくり…… 擬音だけじゃあ解り難いと思うが、本当にそんな感じだと言える。頁を捲(めく)る手が止まらないように……それこそちゃんと読んでいるか分からないぐらいのペースで頁を捲っている。 「それ、読んでんのか?」 「ちょっ、良いとこなんだから邪魔しないでっ!」 「ぃゃぃゃ、読んでないだろ、それ」 「お兄ちゃんこそバカなのォ?!ちゃんと読んでいるって言っているでしょッ?!」 「それは読んでいるとは、百人に聞いても百人が『読んで無い』って口を揃えて言うと思うぞ?」 「……速読って知ってる?」 「黙読なら知ってる」 「ちがうちがう、速読。ソ、ク、ド、ク」 「んー、アレか?なんか凄い早さで本を読むアレか?」 「概(おおむ)ねその通り。わたしもソレ出来るから」 マジで?
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