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「その速読ってやらをすると、本当にそんな早さで本を読めるのか?」
「そうよ」さすがに信じる事が出来ない。
「内容はちゃんと頭に入って来るのか?」
「そうね。ちゃんと入ってくるよ」
「ぉぃぉぃ、信じられるかよ」
「んー。お兄ちゃんにも解るように説明すると……そうね、文字を追っているだけのように見えて、頭の中で『まるでテレビを観ているように』動画みたいになって入ってくるの。
さすがに今読んでいる本は、展開が早く場面転換が多いくらいだから、これでも抑えている方ね」
俄(にわか)には信じがたい、まるで超能力者か空想の世界の話をしているようにしか聞こえない……
後日(2・3話の時)風間に聞いてみたが「そう言う風に話す人が多いね」とまんざら嘘でも無いような事を言われた。
多少の個人差があるので一概には言えないだろうが、形式はともあれ内容まで把握しているのは速読経験者が口を揃えて言うそうなので『読んでいる』と言えるだろう……
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