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「なんて書いてあったんだよ?」
半(なか)ば信じられない俺は試すような事を言って、事の真偽を確かめようとする。怪しいからな。
「『あ~……なんだか久しぶりに飲みたいな~。仕事もまあまあ片付いたしな~。ヘタにクダまくとゆずが煩そうだしな~。誰か誘ってくれないかなー』って」
「ぉぃぉぃ……父さんの顔はそんなに書ける程大きくないぞ。もっと短く書いてあったろ」
「あ、気持ちまで書いてあったワケじゃなくて『飲み誘われ待ち中』ぐらいかなー」
本を読むだけでなくて、人の心まで読めるようになったのか……そう考えると末恐ろしい……
(……って、ぉぃ!ヤバい!俺が『呪われた事』まで読めるようになってないだろうなっ!)
などと思った矢先にゆずから言われた。
「そう言えばお兄ちゃん」
「な、な、な、なんだがや?」
激しい同様のあまり、三河弁みたいな語尾になってしまったが、愛知県なんて言った事も無ければ三河弁を聞いた事もない。どこぞの漫画のキャラが使っていたぐらいだ(作者が愛知県出身らしい)
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