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「最近、お兄ちゃんが瞬様とよく一緒にいらっしゃる、とか言う噂があるけど……本当なの?」
どうやら下級生である、ゆずの耳にまで風間と俺がよく一緒にいる話が轟いているようだ。去年まで皆星学園中等部だったので、憧れの先輩として広い学園全体に「風間瞬」の名前は知れ渡っているよう。
「ぁ……その事か……」とホッと胸を撫で下ろす。
その原因になったのが「呪いの腕輪」ではあるが、そこまで詳細に伝わっている様子では無かった。
「本当ですが、何か?」
「いいなぁ、いいなぁ、瞬様がお兄ちゃんだったら良かったなぁ>(´・д・`)」
風間に声を大にして伝えてあげたい。世の中の兄を持つ妹は、こんな感じが普通だと思うぞ!って。
だが、この発言を伝えた所で「何を言ってるんだ!俺からすれば『可愛い妹の喜怒哀楽』を拝めるだけでご飯3杯はいけるぞっ!」とか言い出しそうだ。
あまつさゆえに「『お義兄(にい)ちゃん』って、呼んでも良いんだよ」とか爽やかな顔をしながら、腹の中では至福の喜びを味わうに違いない。
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