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その夜、ガクちゃんから連絡があった。
『昼過ぎには仕事終わりにするから、それから二人で買い物行こう』
「いいけど……仕事は大丈夫なの?」
『クリスマスくらいわがままは許される。だいたい今年は土日だろ? 休んだって文句言う奴いねえよ』
「そうだね。……ねえ、明日は……ガクちゃんの家なの?」
『たまにはいいだろ? ずっとカコのとこばっかだったし』
「でも、料理するならうちの方が絶対いいよ。煮込みハンバーグでしょ?」
『いいから。いいから。俺もちょっとは料理するようになったの。ほら、カコが俺の卵粥旨いって言ってくれてから。料理ができる男ってのも悪くないかと思って』
「あ……あの時の?」
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