【クリスマスなんていらない】

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以前、ガクちゃんに卵粥をつくってもらったことがある。 やさしい、ふっくらとした、薄黄色の卵粥。 あの時からガクちゃんがそんなことを思っていたなんて…… 「じゃあ……明日は一緒に作ろっか」 ガクちゃんの家ならキッチンも広い。 二人で十分料理ができる。 『任せろ。俺の腕前にびっくりするなよ』 「楽しみにしてる。明日、仕事頑張ってね」 クリスマスを一緒に過ごすため、この夜私たちは別々に夜を過ごした。 そして、私たちは 二人で過ごす 初めてのクリスマスを迎えた。
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