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「カコー。一緒に風呂入ろ」
……あ。
ガクちゃんの家のお風呂は広い。
私のアパートでは狭いのでガクちゃんも言い出さないのだが、今日は違う。
だけど、私は……少し苦手だ。
もうピチピチの若い肌とは違うし、スタイルがいいわけでもない。
それでも結局はガクちゃんに押し切られてしまうのだが、
ガクちゃんがご機嫌なので少しの我慢。
「俺さ……恥ずかしがってるカコが好き」
こんなことを言うからのぼせてなくても茹でダコのようになる。
「ガクちゃんて、いつも優しいけど、たまに意地悪だよね」
私が睨んだってガクちゃんは終始笑顔。
本当に茹でダコになる前に、私たちはお風呂から上がった。
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