【クリスマスなんていらない】

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「ベッド……変えたの?」 ガクちゃんの家に来る機会は少ないが、一緒に寝ているベッドには覚えがある。 シーツが変えてあるのなら感心するけれど、シーツも違えば……ベッド自体がこの前来たときとは違っている。 一回り……大きいかもしれない。 「そう。カコ、おいで」 ガクちゃんは自分が先にベッドに腰かけた。 私はそろそろと移動してガクちゃんが座る隣に遠慮がちに腰を下ろした。 あ…… 「すごく広いね」 隣り合って座ってみてベッドの広さを実感した。 「だろ?」 ガクちゃんは得意げに言ったかと思うと上半身を倒してベッドに寝転んだ。
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