【クリスマスなんていらない】

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「……え?」 「今日は……クリスマスだろ? さっきカコからプレゼントもらったけど、俺、欲張りだからさ。もう一つ欲しくてさ」 私を見つめるガクちゃんの瞳に、 クリスマスツリーの電飾が反射する。 「カコの人生を……この先も一緒にいられる特権を……俺にくれないか?」 ガクちゃん……。 言葉が出なかった。 ただ、目頭に熱が沸き上がり、その熱は瞬く間に涙を生んだ。 「その涙……俺は肯定的にとらえるけど、問題ある?」 ガクちゃんは笑いながら私の涙を拭った。 このとき、ガクちゃんが弁護士だってことを少し思い出した。 「……問題……ないよ」
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