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ガクちゃんは甘えた素振りを見せながら、
あっという間に主導権を握るのだ。
彼の全身からの受ける刺激に私の身体は溶かされていく。
「カコ……」
そして、名前を呼ばれるたびに胸の奥が締め付けられる。
私は……
ガクちゃんのことが……
大好きだった……
二人ですっかり溶け合ってしまうと、私たちは支度をしてベッドに入った。
ガクちゃんの言う通り、明日は私が起こすことになる。
こうやって、彼がここから出勤することも増えていた。
ここで二人で過ごすことが多くなり、彼の荷物も増え、部屋も少しずつ手狭になってきた。
私は苦にはならないが、ガクちゃんは普段広い部屋に住んでいるので私よりももっと窮屈に感じているかもしれない。
もちろん、ガクちゃんはそんなことは言わないけれど。
そんなことを思いながら、私はガクちゃんの体温の中で心地よく眠りについた。
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