1660人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
「俺のほうこそ。カコ……ありがとな」
私は小さく首を振った。
「俺からのプレゼントとか言っておきながら、結局俺のほうがでっかいものもらってるもんな。ごめん、カコ」
それを聞いて私は大きくぶんぶんと首を振った。
「私、いっぱいもらってるから! いつも……クリスマスじゃなくたって、いつだって……いろんなもの……ガクちゃんからもらってるもん……」
「そうか?」
「そうだよ」
ガクちゃんは私の言っている意味が分かったのか、いや、まだ全部はわかっていないだろう。
だから私はガクちゃんにわかってもらえるように
ゆっくりと話した。
最初のコメントを投稿しよう!