1.最悪な日

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「やぁだぁ」 「やだじゃねぇよ、クソ変態教師」 「あぁ、その反応はダメ。俺の好きな感じじゃない。もっと可愛らしく言えないのかなぁ?」 俺の口に人差し指を持っていき唇に押し当てながらイヤらしく笑う。 “俺の好きな”ってなんだ。眉間にしわを寄せて何言ってんだオーラを出していると「そう言うおねだりは受け付けませんって事」と付け足された。 てめぇは、人の家で何を求めてるんだ!! 「いいから早くぅ、部屋、連れてってよ」 「俺の部屋を見てどうすんだよ。何もないのに」 「いいから、いいから」 身体が離れ、タオルを俺に押し返す変態教師。 だが、次の瞬間には不敵な笑みは消えスマホを目の前にかざされた。 「このロック画面、家族にばらされたくなければ、案内するんだな」 くだらない。 「……どんな脅しだよ」 こうなると、目的を果たすまで何を言っても返してもらえそうにない。 仕方なく背中を向け、部屋へ行くことにした。 どうしてこいつが、ここまで部屋に入る事にこだわっていたのか。 そんなの知りたくもない。
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