1.最悪な日

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ドアノブに手をかけた瞬間、向かいのドアが開いた。 「あ、おにぃ朝帰りぃ~?おにぃもやるねぇ」 眠たい目をこすりながら、この状況を把握していない弟の陸。 やばっ!なんで陸が今日に限って家にいるんだよ。 目を開ける前に、この変態教師を部屋に押し込めないと!!! 思考を巡らせているうちに、目の前の変態教師はちゃっかり陸に声をかけていた。 「やぁやぁ陸君おはよう。眠たそうウェッ─────」最後まで言わせないように、脇に肘鉄をくらわせると、へにゃりと身体が曲がっていった。 (ってかなんでこいつは弟の名前を知ってんだよ……) 「り、陸!そーいえば朝飯出来てたから早く下行けよ」 「あぁそうなんだぁ。目玉焼きかな……ありがとおにぃ」 よかった。話しかけられても気が付いていない様子だな。 隣を見ればまだ何か話そうとしている隣の男を急いで部屋に押し込めた。 なだれ込むように俺も部屋に入りこみ「ふぅ……」ドアに頭をもたれホッとしていると、ドンッと音がして目を開けた。 ん?
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