2899人が本棚に入れています
本棚に追加
/578ページ
「何してんだ」見上げながら、至って冷静に言った。
「何ってぇ壁ドン?」
「それは見ればわかる」
「他に何を?」
顎に手を当てられ異様な空気が流れる。
「っつ……」
壁ドン含めこの距離このエロイ目つき!!なに企んでんだっ!
「は、離れろ……」
「嫌だよぉ。だって俺ヤル気満々だからさ?」
「ヤ、ヤル気ってなんだっっ!」
「えー?言わせるのぉ?エッチだよ?エッチ♡」
なんでだよっ!
こんなんじゃぜっったいに部屋に入れたくないっ!!
「サラッと変態発言してんなよ?」
「倫太郎が言わせたんだからな?」
語尾にハートマークが見え見えなんだよ。
「お前がそうやって煽ってくるから。もう俺の我慢もげんかぁい」
「煽ってる要素一つもねぇけど!!!」
「あるよ。俺にはね……」そう言って、首筋に舌を這わす。
「やだっ……。やめっ……」
「その反応は、正解♡」
そもそも、こいつとこんな関係になったのには、少し時間をさかのぼらないといけない。
最初のコメントを投稿しよう!