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「何やってんだよ!!バカかお前は!!」
「っはぁぁ!???」
それはこっちのセリフだっつーの!!!!!
驚きのあまり腕を掴んでいる相手を見つめるだけしか出来なかったけど─────。
─────
────
───
あぁ……。
冷静になればなるほど、怒りしか込み上げてこない。
黙って、男を見降ろし、ひたすらに放たれている言い訳を聞いた。
服着たまま乱入してくるから、ビショビショだし。
けど、今は、タオルなんて渡さない。
「いやぁ……さ?てっきり自殺でもすんのかと思って、さ……?入水?」
上目遣いで見上げながら、真剣な顔して何言ってんだ。
シレッとした目で、土下座をしている男を見降ろす。
「だからって、人の家に勝手に上がり込んで、しかも、風呂場に直行とかってあり得ないんだけど?」
そもそもこいつは、どうして俺の家に上がれたんだ。
勝手口の鍵はちゃんと閉めたはずだけど。
「だから、ごめんってば。なぁ、タオル、俺にも貸してくれよ」
こいつ、俺のストーカー??
行きつく考えはそこ。
「教師がこんなことしていいのかよ」
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