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「あー!折角の風邪がぁ!」
「もう、コーヒーは空だ。」
ニヤリと笑って俺は缶を逆さまにした。
「あー!先輩っ!チューしましょ!チュー!」
唇を尖らせて目をつむって近づいてきた。
「やだねっ!!さぁ仕事に戻るぞ。」
アホだけど、こいつといると楽しいな。
「チュー…」
ヒナノのメガネの向こうの瞳が寂しいそうだった。
「ヒナノ。」
チュッ
俺はヒナノのホッペに軽くキスをした。
「口じゃないー!!先輩だめですよー!」
「口は仕事が、終わってからな~。」
俺は振り向いて職場に向かった。
後ろからヒナノが大声で
「やーくーそーくですよー!」
軽く右手を上げて答えた。
アフター5を楽しみにしている俺がいた。
『あ~あ…素直になるか。』
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