第一章 探偵事務所

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 その話にレミリも加わった。 「でも探偵って実際はどんなご職業なのでしょうか?」  甘利(あまり)はいつものように話には加わらず、読み終わったはずの本のページを眺めながらちゃんと3人の話を聞いていた。 「やっぱり、探偵だから犯人を捕まえるんだよ!」 「いや、それは警察の仕事じゃない? 探偵が事件の謎解きなんて聞いたことが無いけど」 「それでしたら、私たちで事件を探して謎を解いてみてはいかがでしょう?」 「ルコもそれがいい!!」  瑠湖(るこ)は即応反射で同意する。 「たとえばどんなよ?」  餡子(あんこ)は鋭い視線で、瑠湖(るこ)を見た。 「それは……」  しょんぼりした瑠湖(るこ)。それを見て甘利(あまり)は、よしよしと撫でながら優しく抱擁してあげたい気持ちに駆られたが本の端を握って抑えた。 「ではミステリー研究会に何か無いか聞いてみてはいかがでしょう?」 「どうせオカルトマニアの集まりでしょ? ハ○ヒ読めばわかるわ。非日常を探すほうが大変よ」 「そうなのですね。では、異世界はどうでしょう? 謎がたくさんありそうではありませんか?」  これがきっかけとなった。  翌日、一体いくら積んで買ったのかわからない高そうな絵画が探偵事務所に運び込まれた。  謎の黒いスーツを着たサングラスの男たちによって手際よく作業は行われた。
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