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『奏…』
傷だらけで僕を見つめる優くんに、大丈夫だよっと言う意味も込めて安心させるように優しく微笑む
『ごめん優くん。助けるのが遅くなって…
もっと早く気付いていれば。傷痛いですよね』
僕はギュッと優くんを抱きしめる
『ちょっ、え?!れ、奏っ?!』
『…僕、めちゃくちゃ焦りました。
優くんに何かあったらって…心配で心配で』
優くんの存在を確かめるように僕は優くんの手や顔を触る
『…ありがとう。俺はこの通り大丈夫だ!
助けに来てくれてありがとな』
この通りってどの通りだ!でも、優くんは僕を心配させないようにそう言ってるんだろう。
『いえ、僕はなにもしてませんよ。
みんなが教えてくれたお陰です。あ、そんなことより保健室に行きましょうか』
『そうだな、ちっとばかし血を流しすぎた。
そう言えば…、奏も怒ったら口調変わるんだな?
しかも、能力使わずにあそこまで戦えんだから凄えよ』
そうかな?3割くらいしか出してないけど。
って、いつまで僕は優くんに抱きついてんだ!!
ふふ、優くん耳まで真っ赤になってる。
もっと、いじめたいところだが今は怪我を治すのが先だな
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