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あー。なるほどまあ、そんなことだろうと思ったよ
『まぁ、その最高の場所とやらで堪能出来るといいですね。木から落ちないように気を付けてくださいね、零くん』
『大丈夫!!俺、木登りは得意だから!!』
『そうですか。じゃあ僕は行きますね』
僕は零くんに笑顔で手を振り校門の直ぐ側まで近付く
『( ゚д゚)ハッ!しまった!!最高の瞬間を見逃さないようにしなければ!!ぐふっ、ぬふふ、うへへへ…じゅる』
へえ、案外見えないもんなんですねえ。さすが腐男子というべきか。にしても笑い方が気持ち悪い
『おや?そういえば副会長はまだでしょうか。遅いですね』
───────そして
『あの子ですか』
『キタキタキター!!
なんなんだあのボサボサ髪に瓶底メガネ王道すぎるwwさあ、はやく副会長よこい!!そして熱いキスをおおお!!!!』
『うわ…でかっ』
なんて言ってる転校生はこっちが見えていないのかな
助走をつけるため後ろに走りトップスピードで走りそして
今まさに門を飛び越えた転校生だったが、そのまんま前のめりになってずっこける
『ぷっふふ、だっせー。つか、あれは痛い』
木の上からも零くんの小さな笑い声が聞こえる
いや、あれは痛いだろ。
てか何故に門を飛び越えようとするのか、馬鹿なのか彼は
相当痛かったのだろう一時立ち上がれずにいた転校生だったが、顔を歪めながらも立ち上がり砂埃をはらう
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