西園寺学園

7/8
前へ
/283ページ
次へ
因みに零君も親衛隊をしていて生徒会親衛隊副隊長をしている。そして、僕の首席に続く次席で僕の隣の部屋に住んでいる 『ふあ..ぁ..ねむっ。ん、神崎おはよう』 あ、そうだ。 僕は偽名を使っていて本名は西園寺奏―サイオンジ レイ― 学園では神崎奏―カンザキ レイ―としている 理由は色々あるが、それはまた後日 『おはようございます、優くん』 僕の一つ前の席に座り、眠そうに目を擦り机に突っ伏す彼も僕の友人の八雲優―ヤクモ ソラ―君だ 黒髪に赤のメッシュをいれ襟足まで伸びた髪をワックスでたて琥珀色の切れ長の瞳はいっけん怖いイメージを持たせるが実際はそんなこともなかったり... まぁ、素なんてものは大抵違うものだ 誰だって仮面をつけて生活してるのだから そんな優くんも生徒会は嫌いらしいけど、生徒会親衛隊の書記をしている 大きく伸びをして頬杖をつきながらボーッと外を眺めていると教室の扉の開く音が聞こえた それに目を向ければ、僕達の教師である色摩楓―シカマ トウマ―先生が怠そうに歩きながら入ってくる 金髪の髪に銀のメッシュをいれ優くんの瞳の色にも似た濃い琥珀色のアーモンド型の瞳、耳には幾つものピアスがつけられ服装からもチャラ男感が滲み出している 楓先生の能力は時間操作全般の能力者らしい 実際見たことはないけど、授業でするみたいだしその時みれるだろう 周りの歓声に顔を顰め耳を塞ぐ楓先生 ボンッと教卓に出席簿を乱暴に投げて 『ホームルームはじめんぞー。みんな揃ってるな。じゃ、お終い。あ、そうだ明日転校生が来るらしい。 ったく、こんな時にめんどくさいよな。ってことだから、あぁーそうだな。奏、お前親衛隊の総隊長だったよな?明日、お迎えよろしくー』 僕の返事を聞く前に楓先生は教室から出て行く 『おい、ホスト教師‥。チッ。僕の貴重な睡眠時間を削ってまでお迎えに行かなきゃいけないなんて‥』 親衛隊隊長とかならなければよかった 父さんに頼まれてしたものの、正直めんどくさいんだよな
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

322人が本棚に入れています
本棚に追加