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「…セレ、あたしも。」
ピアリもキスをねだった。
「えっ…」
セレは戸惑いを隠せなかった。
…小さな頃には父にもヴァシュロークにも良くキスをしてもらったのに、ここ数年は誰にももらってないから、久しぶりに欲しいな…
ピアリはそう思っただけだ。
自分の頬を指差した。
しかし…
「…いや…ちょっと…それは…」
ピアリに恋愛感情が無くても、セレはそうはいかない。
「何で?ノーラさんにはできて、何で私には駄目なの?」
何故セレが困っているのかピアリにはわからない。不満そうにセレを見た。
「…ピアリは本当にまだなんだなぁ…セレ苦労するなぁ…」
エルグだけが全部わかっていた。
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