第5章 風車小屋と竜

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「うん…ケンカなんかしたくないんだけどね。心配させてごめんよ。ルーチェ。」 「早く仲直りしてね。」 「…うん。」 「私はパパもお祖父ちゃんも大好きなの。」 「…うん…」 ラドニーも父親が嫌いな訳では無いのだが… ルーチェはピアリ達と話を始めた。気が合うようで会話は盛り上がった。 旅での出来事から始まり、今、セレ達が仕事を探している話になった。 「それなら僕の工場で働いてもらえると助かるよ。収穫後の今が1番忙しいんだ。」 ラドニーが言った。 エルグは喜んで引き受けた。セレももちろん同意した。 住む所も 「工場の敷地内に、物置きにしている小屋があるけど結構広いから、そこでよければ。」 と言ってくれたので、そこを貸してもらう事にした。 話しをしていたのはものの1時間程だったが、その間にセレは驚異的な早さで回復していた。 早速、荷物を持って小屋に移動し、その夜は眠りに就いた。
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