第5章 風車小屋と竜

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翌日。 セレ達は旅立った。 ジン、ルーチェを始めとするみんながラドニー宅の前に集まり、笑顔で見送ってくれた。 「お世話になりました。色々ありがとう。」 「元気でね。」 「必ずまた来て。」 「ジン、ルーチェ、お幸せにね。」 幸福と無事を祈り合い、それぞれに感謝を述べ、お互いが見えなくなるまで手を振り合った。 「今回は本当に色々あったな…」 セレだけではない。 エルグも、ルルグも、ピアリも…これまでとは違うものを色々と感じて、それぞれに変わって… かけがえの無い貴重なものを手に入れた… …やっぱり冬眠なんかしなくて良かった。 これは旅がやめられなくなりそうだな… セレは、もう次の出逢いへの期待に胸をときめかせていた。 ー 第1部 完 ー
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