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可愛らしい男の子はうつ伏せで尻だけ上に突き上げている状態で、いじくられている。
喘ぎ声を漏らしてるけど、同じ男だから言わせてもらう。絶対痛いと思う。
うねうね腰動かしている状態で、カメラもそれをバッグからしっかり映しているので、穴の中まで見えている。
「・・・ぉえッ」
もうダメ。無理。ギブアップ。
よし、ここからやっと本番だぜ!!ってところで画面を閉じた。
そのシーンを想像しただけでタマがひゅんって縮み上がる気がする。
結論から言うと、最終検証でも俺の息子はだんまりである。
「少なくともゲイではないらしい・・・」
ではなぜ勃たない・・・?
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
「・・・まさかED・・・ッ」
待って、ほんと、涙出そうなんだけど。
至った結論に思わず顔を両手で押さえる。視界も心の中も真っ暗だ。
これが世にいう勃起不全・・・?
震える手でどうにかスマホを取り出し、画面を解除する。
ああああもう上手く打てない!!!!
「ぉ、OKグーグル、勃起不全とは・・・ッ!?」
これがなりふり構ってられない大人のリアルである。
検索結果を手当たり次第に読み、情報と現在の自分の症状を照らし合わせる。
『EDと診断されたA氏:性欲はあるのに勃起しません。』
『EDと診断されたB氏:勃起はしますが、勃起するまでにかなり時間がかかります。』
『EDと診断されたC氏:妻にだけ勃起しません。』
いや、Cさんの事情は知らないけど!!
でもなんとなく他の情報は自分とあてはまる気がする・・・。
・・・そもそも治療ってどうすんの?
てか病院って何科・・・。
それについてもグーグル先生に検索してもらい、泌尿器科だと判明。
ついでに家の近くにないかも検索。
「あった・・・!」
神よ・・・!!
今のこの悩みが解決すればなんでもいい。
どん底の気分から、解決策(を見出してくれるであろう病院)を見つけてホッと胸をなでおろした。
平日は診療17時まで・・・。あ、土曜午前診療でやってる・・・。
とりあえず土曜に行ってこよう。
このときはつい最近射精したということは頭からすっかり抜け落ちていたのである。
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