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彼と一緒にいられる時間が延長されただけで、自分でも予想外に浮かれてしまっている。
店の外で買ったビールを煽りながら星空を眺めて彼を待っていた。
いやー・・・、今日の彼の私服はなんだろうなー・・・。タイトなスラックスだと嬉し、
「いっっった!!え!?俺なんで蹴られたの!?」
「ニヤニヤしていたのがなんだかムカついたので」
「否定はしないけどね!!もっと愛のある暴力を求めるよ!!」
「・・・」
「嘘だよ!!だからそんなゴミクズを見るような目で見ないで!!」
危うく更なる変態認定されかけ、どうにか私服に着替えた彼と合流を果たすことができた。
尻フェチな上にマゾヒズトとかっていうイメージほんと笑えないからね。
買っておいたコンビニの肉まんと缶ビールを彼に渡す。
なんとなく遠慮がちな彼に遠慮はしなくていいとニコッと笑いかけると、なぜか舌打ちされた。いやほんとなんで?
そのまま二人で缶ビールを飲みながら歩き始めた。
ちなみにそんな彼の今日の私服はデニムです。タイトめなデニム、最&高。
ボーっと素敵なフォルムに目を奪われていると、
「・・・どこ見てんすか」
バレました。
どうやらアルコールが結構回ってきている。やばいな、はしゃぎすぎた。
蔑むような目線にどうにか誤魔化しながら、話題転換をする。
「そういえば明日朝早いの?」
「・・・いえ、昼くらいからちょっと大学に顔見せなくちゃいけないくらいですね」
「ふーん、そうなんだ。あ、そういえば、何年生?」
「・・・4年ですよ。来年卒業です」
「てことは今21歳?」
「ですけど。なにか問題でも?」
「い、いや、うん、ないけどね」
まじか。大学4年ってことは今年22歳になるはず。歳の差も考えると余計戸惑う。
自分が大学に通っていたときを思い出すと尚のこと。
今は5月になったところ。きっと就活など大変な時期に違いないはずだけど、彼はどうなんだろうか。
気になったけど、さすがに詮索しすぎかと思って口に出すのはやめた。
更に誤魔化しながらビールを煽る。・・・んん、さすがに飲みすぎか。心なしか、さっきよりも足元がふらつく気がする。
今のこの不安定な状態で酩酊するとか彼に何をしでかすかわからない。
・・・これは早々に大人しく家まで送って帰るしかない。名残惜しいが仕方ない。これ以上彼に嫌なイメージを持たれたくない。
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