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なんだこの柔らかさ・・・。
「ンッ、ぁ・・・ッ!」
「っ!」
がっつくように何度も深く唇を繋げていたら、力の抜けた艶やかな声があの結野くんから聞こえた。
この時点でもう夢なんじゃないかと思い始めた俺は、さらに夢中になって、抵抗するように胸板を押してくる彼の手ごと掴み、自分の指と彼の指を絡めるように交わわせる。
「ゃめっ、んあっ!?」
拒否する言葉を吐こうとした唇の隙間に舌をねじこむ。
くちゅくちゅと音を鳴らしながら、熱い彼の口腔をゆっくり堪能した。
気づけば一方的に絡めていた自分の指に、彼の指も縋るように隙間なく絡め返している。
抵抗し、離れようとしていた体もくたっと今は力なく壁に背中を預けている状態で。
「ふあ・・・っ、んん、ぁ・・・ッ!」
「・・・舌、おいしい」
「ッ!ぁあッ!」
息苦しそうになっていく彼の甘ったるい吐息に気づき、名残惜しくゆっくり唇を離す。
さすがにこれは怒鳴られるどころじゃないな―――
と、恐る恐る閉じていた目を開ける。
すると―――
「な、んでこんなこと・・・っ?」
視界には目元を赤く潤ませながら、憎まれ口をたたく彼。
けどその熱い視線は、離れていく俺の舌を視線で追っていて。
・・・反則だ。
カッとまた思考が弾けて、たまらず再度口付けていた。
何度も角度を変えて深く彼のすべてを味わうように。
もっと・・・
そのうち唇だけでは足りなくなって、彼そのものの温かみに触れたくて、自分自身の熱く火照った体を摺り寄せる。
・・・あ、やべ、
「ん、ふ・・・、ッ!?!?」
「ぐぁあッッ!!!!」
気づけば固く熱くなった息子をゴリっと彼に押し付けていて、マズイと思ったが遅かった。
蹴り上げられ、悶絶どころじゃない。マジで。
「・・ッ!?・・・!?!?」
「いや、吃驚している顔もくそ可愛いな、って、でも痛すぎてさすがに泣けるわあ」
立派に勃起してしまった愚息は、スーツのスラックスからもはっきり存在がわかる。
その愚息と痛みに顔を歪める俺の顔を信じられないような目で彼は交互に見ていた。
さっきよりも更に潤んで今にも目尻から生理的な涙がこぼれ落ちそうになっていて、今すぐそれを舐めとりたい。
アルコールと爆発した性欲のせいでスパークしかけている頭で一体何が言いたいかって、とにかく彼がくそ可愛いくてどうしようかってことだ。
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